リビングに最適な色を選ぶのは簡単そうに思えるかもしれませんが、ベージュ、グリーン、ブルーのトーンで何時間も迷った経験がある人なら、この決断が思った以上に影響力を持つことを知っているはずです。結局のところ、そこは家の中心であり、ゲストを迎えたり、くつろいだり、最も長い時間を過ごす場所なのです。
本題に入るために、経験豊富なインテリアデザイナー2人に「リビングに最も合わない色は何か？」と質問してみました。答えは一致していました ― 「寒色系のグレー」です。
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なぜ寒色グレーは時代遅れになったのか？
2010年代にはグレーのトーンが塗料カタログやインテリアプロジェクトを席巻していました。上品でモダン、かつ中立的とされていたからです。しかし、今回話を聞いたデザイナーたちによると、寒色グレーはその魅力を失っており、その理由は見た目だけではありません。
「寒色系のグレーは無機質で、ときに憂鬱な空気を作り出します。オフィスや超ミニマルな空間では機能するかもしれませんが、暖かさと生命感を伝えるべきリビングにはあまり向いていません」と、住宅デザインに10年以上携わっているデザイナー、カロリーナ・ドゥアルテ氏は説明します。
統合空間の専門家であるデザイナー、ヘナト・サレス氏もこう補足します。
「多くの人がグレーを“無難な”選択だと考えています。でも実際にはその逆で、未完成な印象を与えたり、冷たく、単調に見えるリビングになってしまうことが多いんです。特に自然光が少ない空間ではその傾向が顕著です。」
空間における色の感情的影響
色は私たちの気分や空間の知覚に直接影響を与えます。リビングのようなソーシャルな空間では、人と人との交流、心地よさ、創造性を促す雰囲気を作るのが理想的です。寒色や無機質な色が過剰になると ― 青みがかったグレーや銀色に近いトーンなど ― その逆の効果が生まれてしまいます。
「家は再び愛情や感情のある場所になってきています。そしてインテリアデザインもその変化に呼応しています。人々は心地よさを求め、色や質感、個性を欲しています。寒色グレーはそれに逆行しているのです」とカロリーナ氏は語ります。
では、リビングにはどんな色を選べばいい？
寒色グレーを避けるなら、温かくスタイリッシュな雰囲気を演出するにはどんな色が最適なのでしょうか？2人のデザイナーが共通して勧めるのは、自然とのつながりを感じさせる温かみのあるアースカラーです。
安全で上品なおすすめカラー：
- オリーブグリーンやセージグリーン ― 木材や天然素材と相性抜群
- テラコッタ、クレイ（粘土色）、キャラメル ― 深みと温かみを与える
- サンド、クリーム、暖かいオフホワイト ― 空間を冷たくせずに中立的なベースとして使える
- ペトロールブルーやネイビーブルー ― アクセントウォールやディテールとして使うと洗練された印象に
リビングの色は空間の見え方だけでなく、その場にいる人の感情にも影響を与えます。デザイナーたちによると、寒色グレーを避けることは、より温かく現代的で、2025年のトレンドに沿ったリビングをつくるための重要なステップです。2025年の傾向は「ウェルビーイング」と「個性」を重視しているのです。
ペンキを選ぶ前に、その空間でどんな気持ちになりたいかを考えてみてください。もしその答えが「安心感があって、活力が湧き、インスピレーションを得られる場所」なら、そろそろグレーとお別れして、新たな色の世界を探検する時かもしれません。
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